今回のコンサート(CD)では、今まで演奏してきた曲の中で印象に残った曲や、メジャーな曲を多く取り入れたとのこと。知っている曲が多かったので聞きやすかったですね。
会場の武蔵野スイングホールは収容人数200人程度のこじんまりしたホールでしたが、演奏者と客席の距離が近く、とても迫力を感じました。
菱本さんやRolandoは円熟度が増し、さすがだと思いました。演奏中JulianoとEdwinがとても楽しそうに言葉を交わしたり、合図を送っていたりしている様子を見ていると、とても仲の良いメンバーなんだなと思いました。
完成度も高く、とても良いコンサートでした。
さて、第一部から感想を。
第一部は割と静かな曲・聴かせる曲が多かったと思いました。
最後の曲で裏切られました。もちろんいい意味で。
- 1.すべてのはじまり Nacimiento de la energía
- 菱本さんのこの曲で始まり。WaraやMusica de MaestrosのCDに収録されいたものとは、間奏部分のアレンジがロックぽいものから、全く新しいものになっていて新鮮だった。曲の流れも自然なアレンジだなぁと
- 2.マリア・ソル María Sol
- トナーダの歌曲。イントロ聴いた瞬間に気に入りました。この手の曲は大好きです。
- 3.チャコ戦争 La guerra del chaco
- チャカレラの歌曲。オトナの雰囲気のチャカレラは手拍子打つのが躊躇われました。
- 4.お米のクリャワダ Kullawada del arroz
- 前年度の日本ツアー中に作曲したとか。安易なネーミングには笑いましたが、スタンダートなクリャワダでした。
- 5.私の愛する人 Vida Mía
- クエカは良い。チュキサカのクエッカはやはりEdwinの歌声がマッチしていて良い。
- 6.ソブレビビエンド Sobreviviendo
- Jaime Junaroが歌ったことでも知られる名曲。この曲に何度癒されたことか。 今回来日しなかったWilson Morinaの歌声で聞きたかった・・・
- 7.希望 Esperanzas
- ロランド熱唱。それにしてもケーナが冴えていた。
- 8.炎のコンドル Cóndores de fuego
- 一部で一番度肝抜かれた曲。フォークやロックに近い印象の曲でしたが、タルカがこんなにアツいとはッ。
つづいて第二部。
- 1.愛のミロンガ Milonga de mis amores
- まさかこの曲に手を出すとは思いもしませんでした。ケーナ二重奏でのアレンジでしたが、あんなに難しい曲でよくぴったり息が合うなと、ただただ感心してしまいました。
- 2.アチャチラス Achachilas
- 3.飛び去った君へ A tu vuelo
- Rolando作の曲。以前のCDに収録されていたものと比べると大分大人しいアレンジだったかなと思います。
- 4.エル・モスケテーロ El mosquetero
- 意味は覗き癖のある男だとか。歌詞の内容に会場が笑いに包まれました。Rolandoの一人芝居もなかなか面白かったが、ピンマイクで歌をあまり拾っていなかったのが気になるなぁ。
- 5.Chovena
- 6.9月24日~陽気な牛車曳き 24 de Septiembre - Alegre carretero
- Julianoにスネア叩かせたら右に出るものはいませんね。 ロランドが途中でミカエラと踊りだした時の顔をみて思わず笑ってしまいました。
- 7.出会い El Encuentro
- "Encuentros"と表記することが多い曲ですが、原題の表記に忠実なのは作曲者に対する敬意の姿勢を感じることができます。ギターのイントロで痺れました。
- 8.旅する人 Sariri
- こちらもよく耳にするTinkuの激しいアレンジではなく、"Sariri 1 y 2"をベースとしたバージョンでした。
- 9.ラ・マリポーサ
- こちらも日本ではほとんど演奏されない完全版の歌詞によるバージョンでした。 会場が一体となり大盛り上がり。足拍子では会場が揺れていました。 コール&レスポンスのやりやすさではこの曲が一番だと思う。
- 10.ポトシ Potojsi
- otra.鉱山のティオ~ルフリア El Tio de la Mia - Lujuria
- 最後にディアブラーダとは・・・ 相変わらずボンボ叩きながら高速でシークを吹く菱本さんの神業に圧巻。ルフリアに移る時のRolandoの掛け声がこてこてに作りこまれていて大爆笑でした。
演奏後のAKAPANAメンバー。携帯で取ったので画質ヒドイです。
あれっ、Edwinがいない・・・