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2011/03/22

ライブ感想-慶応ラテ研卒業ライブ-

21日に行われた慶應義塾大学ラテンアメリカ音楽研究会の4年生の卒業ライブの感想を書いていきます。



Panquirriqui引退記念 視床下部大爆発ライブと銘打ったライブ。
イベント名からしてぶっ飛んだ内容になるなと予想しつつ、期待を裏切らないぶっ飛んだライブでした。
このライブの様子はUstreamでも配信されていたようです。(内容に関しては身内向けの演奏ですので、視聴の際はご注意ください。)

まずは前半から。

オープニングはPanquirriquiの18番ともいえるAmericas。
まだ最初だけあって、無難に演奏されていたのかな。
ケーナの佐藤君は音質がすごく良くなっていて、とても心地よく感じました。

続いて「タツノモウシゴ」という慶應だけではなく、他大学の1~3年生がざっと20人くらいの大所帯での演奏。
1曲目はSumaj Huayta。ノリが良くていい曲ですよね。人数が多だけあって迫力がすごく、まさに若さ爆発といった感じでした。
2曲目はTren de la Vida。客観的に見たらなんだか見てはイケナイものを見てしまったような感じに襲われました。曲の途中でロンダドールで汽笛を模した音を入れたりと大分ネタに富んでいたなと思います。
2曲通して気になったところはボンボの音量が小さかったところでしょうか。

3バンド目はギターとシークの2人組バンド「Churi Kuna」
選曲は小田和正の「さよなら」
シンプルに演奏していたので、とても癒される感じがしました。まさしくSimple is Best!!

前半最後は他大学含めた4年生による「アルティメットファイターズ」
4年生がたくさんいただけあってまずまずのクオリティ。
1曲目のNunca Tuve Suerte en el Amorのチャランゴソロは奏者がステージ後方にいた為か聞こえづらかったかな。生音ライブではしょうがないかとも思うけども。
2曲目のMorena Lindaは特にコメントなし。

続いて後半の部。
演奏の前にあった一芸大会の感想は割愛。これ一般の人が見たら絶対カルト集団だよなと思ってしまうほどの内容でした。

後半一発目は「板鞭メモリアル」
メンバーはOBでしたが、今回のライブの中で一番良かったなと思います。
決して音圧・迫力があったわけではないけども、全体としてまとまりがあり音楽としてちゃんと作り上げられているなと感じました。特にケーナ2人の音がピッチなどしっかりと合わせてあり、すんなりと耳に入ってくる自然な音であったと思います。
惜しむらくはシークの音が他の音に対し完全に浮いた音になっていたところ。このあたりもきっちりと詰められればもっと良くなったであろうなと思います。
あと鞭でのパフォーマンスは少しやりすぎの感がありましたが、内輪向けの演奏会だからまぁいっかという感じ。それでところどころリズムが崩れているようにも感じてしまったわけだが。

続いては「Grupo Calato」
慶應ラテンアメリカ音楽研究会ではもはや常連のOBバンド。
先のグループとは違いこちらは音圧で押すタイプの演奏。
シークのコンテスタードの迫力は他の追随を許さず圧倒的。ただ、生音ライブ(に限らずだが)においては主旋律を張っているパートを立てるように音量を調整したほうが良いと思った。せっかくのボーカルもバックのケーナやシークの音にかき消されては何の意味も為さない。

そして最後は卒業する慶應4年生グループ「Panquirriqui」
彼らが演奏会などで演奏するたびに色々なパフォーマンスで会場を沸かせていたので、今回はどのようなパフォーマンスが出てくるか楽しみにしていました。

1曲目からネタを飛ばしてくるあたり流石。まさかイントロだけやって終わるとは思わなかった。
3曲目の「Fin del Mundo」は前半部をシークでやるというアレンジでしたが、フレーズをスラーでつなげるようにすれば雰囲気が出せたんじゃないかなと思いました。
その他の曲に関しても、予想外のパフォーマンスを随所に織り込んだ非常に楽しい演奏だったと思います。

最後に、震災の影響を受けて自粛や中止が続く昨今の状況の中で、このような笑いが溢れるイベントを敢行した彼らに敬意を表したいと思います。

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