Infomation

2011/05/01

ライブ感想 -El Solitario Vol.9-

昨日はケーナ奏者YOSHIOさんの主催する、超前衛的イベントEl Solitarioに突撃してきました。


西船橋までの道中、電車が節電ダイヤだったため乗り換え検索どおりの電車が来ず、少々遅れての参加となりました。

会場について時には既にYOSHIOさんのプログラムが半分消化されていたことは、少し落ち着く間もなかったので、YOSHIOさんには少々申し訳ないですが、しばらくの間「聴く」という姿勢がとれていませんでした。そんな状態ではありましたが、正直に感じたことを書いていこうと思います。

後半の2曲しか聴けませんでしたが、最後の曲Fantasia del Marでは、興味深い音を出されていたように思います。ある意味出オチ感のある曲ではあったけれども、普通のケーナでタルカやピファーノといったアウトクトナで使われる楽器の音を出していた部分は、非常に興味をそそられたと同時に、自分の中で『ケーナ』という楽器がどういうものであるかということを、もう一度考えさせられるものでもありました。

また、途中ちゃんとした(というと少し語弊がありますが、一般的に人がイメージするであろう)ケーナの音が出ている部分もあり、そういった音をメインに演奏してみたらどうなるのかというのも、すこし興味として沸きました。ただこれに関してはYOSHIO氏の演奏スタイルとは全く逆の方向性の話であり、氏の持ち味を全て殺すことになると思われるので、あくまで一個人としての興味と捕らえてください。(ある種の固定観念ををぶち壊すという意味ではそういったアプローチをあえて取るのもありではないかとも愚考します。)

続いて笹久保さんの演奏。彼の演奏は初めて聞きましたが、とてもすばらしいものでした。2曲目Helmeでは最初のデミニッシュ系の悲壮感の漂う張り詰めた和音が印象的で、鳥肌が立ちました。最後の曲は笹久保さんオリジナル曲(Tiempo y Proceso)では、うって変わって前衛的な曲。ギターに紙を挟んで音を変えたり、ギターを叩きまくったり、意外なところで曲が終わったりと目が離せない展開でした。紙を挟むだけで、琴や三味線のような音が出ていたのがとても面白く、とても勉強になりました。

最後は二人の即興演奏。一部なかなか良い感じに合っていて面白い。賞味10分の予定だったようだが、終わるのか終わらないのか良くわからない、探り合いをしているところが個人的にツボでした。

終了後は打ち上げに参加。
放送コードに絶対乗っけられない、恐ろしくコアな話を延々としていた気がします。

0 件のコメント: