6月5日に行われたLos Kjarkas日本公演の感想です。
2年前のカルカスの日本公演は聞きにいけなかったので、楽しみしていきました。
会場はアミュー立川の大ホール。客席はほぼ満席。
WARAのときは7割くらだった気がするので、流石Kjarkas。
Kjarkasの演奏が始まる前には、カルルナスによる前座の演奏。
2曲ほど演奏し、それぞれメインボーカルを変えての演奏でした。
歌のタイプがぜんぜん違うので、ボーカルだけで大分印象が変わる気がしました。
で、本命のKjarkasの演奏。
パンフを買っていなかったので、曲目等は良く分かっていません。
まず感じたのは、これまでに聞いた(フォルクローレの)コンサートの中では、群を抜いていた演出と機材。予算規模が段違い。
2部では少しやりすぎな感もありましたが、スモークが炊かれていたことで独特の雰囲気が出ていました。黄色い声援が飛んでるのをフォルクローレのコンサートで聞くのは初めてかと。
こちらのブログでも書かれていますが、弦に関しては、あまり良いものではありませんでした。
チャランゴはパリッとハリのある感じの音質で、個人的には好きなものではありませんでしたし、ギターとベースに関しても、なんかもやっとしていて、音量バランス的にもちゃんと弾いているのか?というくらいの印象でした。(カルルナスの演奏でもそう感じたので、そういう設定にしてあったのでしょう。)
ビエントスはよかったです。リバーブとディレイが良い仕事していて、伸びやかな音が出ていたかと。バランスに関しては、チャランゴが前に出すぎている感がありました。個人の好みなんですが。
宍戸さんのパフォーマンスは素晴しく、全体を満遍なく見ようとしていても自然と目を引く、そんな演奏でした。2部では観客に歌を歌わせるように仕向けるパフォーマンスがありました。一部のカルカスマニアの方々は付いていけていたようですが、大部分の人は付いていけなかったようです。
やるなら日本のフォルクローレファンなら必ず知っているであろう曲(Bolivia,Llorando se fue,Imillitay,Wa ya yay)あたりでやるべきだと思いました。
そういえばBoliviaは演奏されませんでしたね。先に挙げたもののうち、Bolivia以外の曲は演奏されていたので少々残念でした。
今回生で聞いてみて、昔のCDよりPOPS化したアレンジになっていたなと感じました。AntawaraやIllapasなどが、こうも印象が変わるとは思いませんでした。個人的には彼らの音楽は普通に楽しめましたし、それはそれで良いものだったのではないかなと思います。
以前からKjarkasの音楽については賛否両論あるところですが、好まれる音楽の嗜好性も時代によって変わってきますし(POP系ボリビア音楽として先鋒に挙げられるK'ala Markaが日本のフォルクローレファンに(少なくとも若い世代には)受け入れられているのが良い例。)、長く活動しているグループが自身の楽曲をそのままではなく、時には時代のニーズに沿う形でより発展させていくのは音楽家としては至極当然の活動ですし、私はそういう姿勢は大いに歓迎するべきであると思います。
最後に、Kjarkasは40周年を迎えたとの事で、これからも大いに活躍していただきたいと思います。
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6/9日追記:コンサートの様子がYou Tubeにアップロードされていました。
これで聞くと音響がまともそうに聞こえるのは、デジカメで動画を撮っているためだと思います。
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