Infomation

2012/03/26

ライブ感想 -アンデス民俗音楽の調べ演奏会-

3月20日はアンデス民俗音楽の調べ演奏会に行って参りました。
アンデス民俗音楽の調べ演奏会では、当日のステージマンを手伝ってきました。
後輩たちの中にマイティングやステージ設営できる人材が減ってきているということを聞いたので、
この機会にできるだけ仕込んでおくかとかという意図もあり、スタッフを手伝ってきました。


会の運営などについてはここで言及しないので、ステージマンにやっていて感じたことを書いていこうと思います。

とにもかくにも思ったのが、マイティングにはやはりある程度の経験がいるなと改めて感じました。
単に演奏者にマイクを当てるのではなく、楽器の音がどのように鳴り、共鳴している箇所はどこかなど、楽器の特性をしっかりと把握したうえで、
どこにマイクを当てれば適切かということを判断しなくてはならないのは、経験を積まないと分からないことです。

それだけではなく、ちゃんと主役(奏者)を立てるセッティングになっているか、ステージ全体を見てのマイクの配置はどうか、
ケーブルの扱い方はどうかなど、色々注意すべき点があるので奥の深い作業でもあるなと感じました。

短い時間であったので、伝えられていない部分もたくさんあると思いますが、次回の演奏会などにも生かして欲しいなと思っています。


以下、舞台袖で聞いていた感想を簡単に書いていきます。

【おことわり】
舞台袖と客席とでは音の聞こえ方が違うので、他の方が思っている評価とは違うかもしれません。
また、スタッフとして参加していたのでちゃんと音楽を聴く姿勢ではなかったということもご承知ください。

===================

◆Jacaranda(筑波)
San Juanitosはカホンの音が効いており、リズム帯の存在感があってよかった。

Diabradaのケーナ二重奏は秀逸。
この曲はスネアだけでリズムを取っていたということもあり、SanJuanitosに比べるともう少し低音域の音が欲しかったなと感じました。
エレキギターでその辺カバーしようとしていた姿勢はいいと思いますが、やはりベースの方がとも思いました。

◆Madurgada(東大)
歌のバランス、弦のバランスが取れていていい演奏でした。
AmorFugazはちょっと走り気味での演奏になってしまいましたが、地力があるところを見せ付けた演奏だったように感じます。

◆Mucho Gusto(慶應)
弦楽器の存在感が際立つ演奏でした。そのせいか相対的に管楽器の音量が物足りなかったかなという印象。
2曲目のモレナダではステップを踏んだりして、楽しげな雰囲気を演出したのはいいと思いました。

◆Los Paulonues(筑波)
1曲目のイントロからの盛り上がり方、音壁の作り上げ方は圧巻でした。
2曲目は打って変わって落ち着いた雰囲気の曲で、繊細なケーナの2重奏が良い印象。

◆Estudiantina Boliviana(ゲスト)
Musica de Maestros出身者がコアメンバーにいることもあり、本場ボリビアの雰囲気を強く感じることができました。
ケーナの音の響き方が本場のものだったので鳥肌ものでした。

袖で聞いている分には、生音が聞こえるのでそんなにバランスが悪い印象ではなかったのですが、
大人数の編成だと音響バランス的に難しい部分があるかもしれません。
その辺りは工夫次第で大きく改善できると思いますので(具体的にどうという案は持ち合わせていませんが)、今後とも応援していきたいです。

◆La Tierra de MISO(名古屋)
名古屋大学のレパートリーは懐かしい選曲で、改めてその良さを認識させられました。
ムナウアンキのケーナ2重奏は寄り添うような対旋律パートが印象的。音量的にも主旋律を邪魔せずに奏でられていてよかったです。

◆Despertar(東大)
東大から二つ目のグループ。こちらは2曲ともインストの曲。
Lejaniasは最後シークの音が出過ぎていたかなと思いましたが、個人的な好みの範疇ですので何とも。

演奏よりもMCの方が注目を浴びていたように感じました。ああいうキャラはなかなかいないので、いいなぁとも思ったり。

◆ねこじゃらし(混成)
1曲目のCondorはちょっとリズムのテンポ悪いかなと感じましたが、トータルとしては雰囲気出していてよかったように感じます。
ケーナが伸びやかで、盛り上げかたが印象的でした。

◆Todos Juntos(混成)
カポラルの衣装着て演奏するのは初めて見たかもしれません。
自然とあのノリを出せるのは素直にすごいと感じましたし、踊りやそれに付随するベースのパフォーマンスなど動きのあるステージで、見ていて飽きないなと感じました。

主旋律のケーナは、オープニングのコンドルは飛んでいくから冴え渡っていて抜群の印象を与えました。
その分ディアブラーダでのボンサン早吹きは、ちょっとだけ精度を欠いていたのが惜しいかなとも思いました。
かなり高度な技術力が必要なので簡単に言える部分ではないのですが。。。。


以上、簡単でしたが感想でした。

0 件のコメント: